Missionを設定する。嘘でもなんでもいいので、「社会に存在する問題を解決するのが自分の役割だ」と自分の言葉で打ち出す。次にVision。Missionに基づいて、では具体的にどんな問題を解決するのかを決める。自分の得意なジャンル、分野にするのが妥当だろう。
実名で各種ソーシャルメディアのアカウントを作成する。ソーシャルビジネスの世界では実名で発信しているだけで評価される。あなたがどんなに極悪非道な人間でも問題ない。ただし、絶対にボロを出さないこと。用心に用心を重ねて善良な人間を演じ、「社会問題を解決したい」と叫ぶ。
ソーシャルメディアは積極的に活用する。GoogleリーダーやTwitterリストを活用し、ソーシャルビジネス関連の情報を集め、片っ端から紹介する。絶賛コメントを添えるのを忘れないように。最低、1日30件以上は「ソーシャルビジネスは素晴らしい!」と絶叫すること。ブログで言葉を尽くすのもいい。他の社会起業家等に注目され、発信がシェアされるようになったらしめたものだ。
オフィシャルWebページを開設する。できればWebデザイナーに頼んでクールなページを作成する。が、予算がなければインスタントブログを活用してもいい。ただし、URLが長すぎたり、広告やデザインでゴテゴテ過ぎたりするブログはだめ。社会起業家は、あくまでシンプルでなければならない。シンプル・イズ・ベスト。オフィシャルページにはMissionとVisionを絶対に忘れないように。最も目立つ部分に記載する。具体的な仕事内容、各種ソーシャルメディアURL、連絡先などを書いておく。
外堀が埋まったら、今度は実際に行動する。行動が伴わなければ「中身がない」と見抜かれ、大儲けは覚束ない。まずは「無料でやる」と謳い、積極的にアプローチする。必ず困っている団体や個人はいる。営業はソーシャルメディアで行うのが最も効率がいい。飛び込み営業など社会起業家には似合わない。あくまでも善意の行動だ。押しつけがましくなりすぎないように。
仕事にありつけたら「自分は誠意の塊である」とアピールしつつ仕事に当たる。腹の中でいくら毒づいても構わないが、言葉や表情は親切丁寧に。忘れてはいけない、あなたは社会起業家なのだ。無理難題にも笑顔で柔軟に対応し、度量の広さを見てもらう。何事も、評判が拡散するのを意識しつつ行動しなければならない。
仕事の成果はソーシャルメディアで積極的に発信する。「どんな問題があり、それは自分をこうして解決したのだ」と、自分の価値を10倍増しで語る。しかし、絶対に嘘を書いてはいけない。あなたの発言は監視されているも同然だ。万が一嘘が指摘されたら元の木阿弥だ。
次第に営業活動をしなくとも仕事が舞い込んでくるようになる。社会起業はトレンドなので、取材や講演依頼も舞い込んでくるだろう。すべて受けて、積極的に露出する。MissionとVisionを大声で語る。ここは絶対にぶれてはいけない。言ってみれば自分をブランド化するのだ。
評価が定着すれば、先方からお金を払ってくれるようになり、収益化できるだろう。後は完全に経営の領域だ。「ブランドを傷つけないこと」「ボロを出さないこと」だけに死ぬ気で注意し、ガンガンお金を稼ごう。あなたは実際に社会の問題を解決しているのだから、誰も何も文句は言わない。頃合いを見計らって事業を拡大しよう。
おめでとう! 最早あなたは立派な社会起業家だ。プレゼントに《実存主義》という価値観を贈りたい。
根暗な自分が嫌いでたまらない、と気にしている人がいる。
彼は、周囲にはつとめて明るく振る舞っている。
会社の同僚にアンケートすると、100人中100人が「彼は陽気だよね」と答えた。
果たして彼は「根暗」なのだろうか? 「陽気」なのだろうか? 「根暗」だと評価する他人が一人も存在しないのに「根暗」だと言い張っても滑稽なだけだ。かと言って、自己認識を否定するのも難しい。見せていないから同僚たちは知らないだけだ、というのが彼の言い分だろう。
もう一度、問いたい。
心から「社会の問題を解決したい」と思っているが色々理屈を付けて行動できない人と、明らかに胡散臭いが実際に社会の問題を解決した人と、どちらが真の社会起業家と言えるだろうか?

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